親と「お金の管理」の話をちゃんとしたことはありますか?
特に困っていない今だからこそ、
何も話さないまま毎日が過ぎていきます。
前回の記事で、母のがんのことなどを書きました。
あの記事を書いたあと、
自分の中で、少し落ち着かない感覚が残りました。
それは、
「これは、たまたま起きた特別な出来事じゃないのでは?」
という気持ちでした。
母のことは“特別な出来事”ではなかったのではないか?
そのような感覚が、あとからじわじわ来ました。
親とお金の話をしなくても、日常は過ぎていく。
母は手術を乗り越えて、今は落ち着いている。
父は相変わらず元気で、普通に生活している。
だから、
親とお金の話をしなくても、今日も特に困らない。
これが現実です。
「今すぐ話さなきゃいけない理由」は、見当たらない。
そのように、
何も起きていない“普通の日”が積み重なっていく。
仕事では偉そうなことを言っていないか・・・?
私は仕事で、
資産管理や老後の備え(家族信託や相続)の大切さを話してきました。
「早めの準備が大事です」
「元気なうちに整理しておきましょう」
そのようなことを、
自信満々にたくさんの方に伝えてきました。
でも、ふと立ち止まって気付きました。
実家の通帳がどこにあるか、私は知らない。
父がどんな資産をどれくらい持っているか、正確に知らない。
それなのに、
お客さまには「備えましょう」と言っている。
このギャップが、
正直いちばん情けなかった。
現場で何度も見てきた「後回し」の行き着く先
これまでの仕事の中で、
こんな場面を何度も見てきました。
• 入院してから、初めてお金の話をする家族
• 認知機能が落ちてから、通帳や不動産の存在を知る子ども
• 相続の段階で、家族の認識が食い違って揉めるケース
──「そんな話、聞いてなかった」という言葉が出てくる
どれも、
「もっと早く話せていれば防げたかもしれない」話です。
でも同時に思います。
話せなかった気持ちも、よくわかる。
だって、
元気な親に「将来の話」を切り出すのって、
想像以上に気まずいし勇気がいるから
何も起きていない今が、一番難しい。
トラブルが起きていれば、動かざるを得ない。
でも、何も起きていない今は違う。
困っていない。
急いでいない。
だから、後回しにできてしまう。
私自身、まさにその状態でした。
この記事で伝えたい結論は、実はとてもシンプルです。
正解はまだない。でも、後回しにはしない!
このブログで、
「こうすれば完璧です」という答えを出すつもりはありません。
正直、
私自身もまだ整理の途中です。
でも、一つだけ決めたことがあります。
もう、後回しにするのはやめよう。
いきなり全部を把握しなくていい。
重たい話を一気にしなくていい。
ただ、
「考え始める」「話せる状態をつくる」
そこから始めようと思っています。
このブログで残していきたいこと
このブログでは、
• 親世代と子世代、どちらも困らないために
• 金融機関の立場でも、家族の当事者でもある視点で
• お金の話を、少しずつ“乾かしていく”過程
を残していきます。
干し柿のように、
時間をかけて、整えていくお金の話。
前回の記事を読んで、
「ちょっと自分のことかも」と思った人に、
次の一歩を考えるきっかけになれば嬉しいです。
「親のことだけでなく、私自身の『働き方』への葛藤についてはこちらで綴っています」



コメント