金融マンとして、多くのお客さまに『早めの準備が大事ですよ』とアドバイスしてきた私。
なのに、自分の親のこととなると、情けないくらい何もできていませんでした。
「親はまだ元気だし、今じゃなくていいよな」
これ、何回思ったか分かりません。
親の将来のこと、資産管理、もしものときの手続き。
どれも大事なのは分かっているけれど、どこから手をつけて良いか分からず、つい後回しにしていました。
今振り返ると、一番の理由は「何から始めれば良いか分からなかった」からだと思います。
私が最初にやったのは、めちゃくちゃ小さなこと
ある時、実家に帰ったときのこと。
何気ない会話の中で、私がこのような話をしました。
「実はさ、NISAで米国の投資信託をやっていて、今これくらい利益が出ているんだよね」
すると父が
「え、どうやってやるの?」
妹も
「私もやりたい!」
と、食いついてきました。
話を聞くと、父も母も妹も、今まで預金しかしていませんでした。
「投資に興味がない」のではなく、「よく分からないから触ってなかった」だけだったのです。
そこで私は、
- 何に投資しているか
- なぜそれを選んだか
- リスクはどれくらいか
を、超かみ砕いて説明しました。
すると、父も妹も、実際にNISAを始めました。
いきなり制度や手続きに手を出す必要はない
まずは、会話と整理からで十分です。
- 親とお金の話をする
- 家族で資産をざっくり共有する
- 「分からないから不安」という状態を減らす
こうした小さな一歩で、家族の安心感はぐっと増えます。
制度や手続きを知ることは、そのあとで十分です。
金融マンの私でも、自分の実家のことは「ブラックボックス」でした
家族とNISAの話をしたことで、一つの確信が持てました。それは「話せば意外と伝わるんだ」ということ。
でも同時に、ふと我に返って怖くなったんです。「じゃあ、父や母の資産の『全貌』を、私はどれくらい把握しているだろうか?」
仕事では「もしもの時のために、今から準備しましょう」そう熱心に語り、多くの方の背中を押してきたはずの私ですが、自分の親のこととなると、この有様です。
- そもそも、現預金がいくらあるのかすら知らない
- 保険の契約内容が今どうなっているのか、全くわからない
- 自宅以外に持っている不動産がどう管理されているのか不明
お客さまには「自分ごととして考えましょう」なんてお伝えしていたのに、自分の実家のことは完全にブラックボックスだったのです。
これから私がやっていくこと
だからこそ、私はまずここから始めることにしました。
見えないから生じていた不安に、これから少しずつ輪郭をつけていこうと思います。
情報収集だけしている人へ
もし今あなたが、調べてはいるけど動けていないなら、まずは小さな会話から始めましょう。
今日できる小さな一歩(具体例)
- 「最近、NISAってよく聞くけど、興味ある?」と自分の話ついでに聞いてみる
- 親に話す準備として、自分の貯蓄や投資を整理してみる
- 家族の「困りごと」を、世間話の中から拾ってみる
あなたの小さな一歩が、家族の未来を明るくする「干し柿」になるはずです。
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